ユーメイズの寝言-5

            (台北 高鉄台北駅東口の前に展示されているSL)
            (台北 高鉄台北駅東口の前に展示されているSL)

ユーメイズの寝言-4で10年も前の事を思い出した時に

同時に思い出した出来事があります。

これは電車の中の出来事です。時間は通勤時間帯ではなく、比較的空いていた時間帯でした。ユーメイズは座席に座っていました。横には大柄な高校生が大股開きで長い脚を前に突き出し2人分の座席を一人で占領して座っていました。

その制服から幼稚園から大学まである授業料の高い事で有名な

私立の学校であることがわかりました。

この高校生は本を読むでもなく、ただボーっと前を見ていました。

前の座席には建築現場の作業服を着たこの高校生と同年代の男の子が2人座っていました。ドアが空いて乗車客が乗ってきてその中に老人の方がいました。

そして、老人が私達の座っている当たりに歩いてきたと同時に建築現場の作業服を着ていた二人の男の子はさっと立ち上がり「どうぞ」と老人に席を譲っていました。

席を譲ったときのはにかんだ笑顔に彼らの純粋な心をみたようでした。

そして、私は思わず隣の私学の高校生を見てしまいました。

彼は「我関せず」と生気のない顔で前を見ていました。

この時ユーメイズは考えてしまいました。私学の高校生は将来、一流企業に入社し高給をとり、何不自由なく暮らし、席を譲った彼達は朝から晩まで一生懸命働き、私学の高校生が将来なるであろう上司に仕える事になるのだろうかと・・・

世の中とは理不尽です。

やさしい者が損をする世の中です。

でもユーメイズはこの席を譲った彼らに言いたかったです「負けないで!」と。